HiS=High sensitivity
Lz=Low Z (Z=impedance)
高感度・低インピーダンスイヤホンに対応した低ノイズ スペシャルチューニングバージョンです。
従来のHis-Lzに対し
と、相反するふたつの要素を音質を損ねる事無く実現しました。
残留ノイズの測定条件
His-Lzは高感度・低インピーダンスイヤホン特化型として音質最優先で開発したモデルですが、狙いがチート過ぎたためイヤホンとヘッドホンを併用するユーザーには扱い辛い位置づけのアンプでした。
HiS-Lz⊿1 はイヤホン・ヘッドホンの対応レンジを拡大するために、音質と低ノイズを維持しながら歪率特性を改善(=定格出力向上)する事を目標に開発したモデルです。
具体的には、出力段のアイドリング電流を増やしA級動作範囲を拡大する事で歪率特性を改善しました。
しかし単純に電流を増やすとノイズが増えてしまうので、使用部品 / 各部の電圧電流設定 / 回路を全面的に再検討し、実際に試作品を製作し、歪率特性 / ノイズレベル / 音質の相関を確認しながら音質最優先でまとめています。
<ノイズレベル補足>
ここで説明しているノイズは シャーっと聞こえるノイズを示し、ホワイトノイズ (ヒスノイズ)と言われています。
ホワイトノイズは低周波~高周波まで一様に分布するノイズで、計測器の聴感補正Aフィルターを通した測定値が人が感じるノイズレベルに相当すると言われています。この測定値がスペック表の残留ノイズ(A)です。