回路設計アプローチ


音質最優先

 図は大型アンプのシステムブロック図です。

 M-01の回路設計は、この様な大型アンプをベースにスタートしています。

図の説明

緑:パワーアンプ基板

灰:放熱用ヒートシンク

燈:電源部(トランス、コンデンサ類)

青:ボリューム、セレクター等

桃:入出力端子類

 

<設計アプローチ>

 

1. 装備の断捨離

  • ボリューム廃止による音質劣化抑制
  • 外部電源化(更なる音質向上の拡張性確保)
  • 入力1系統化

2. ヘッドホン用に出力最適化

  • ヒートシンクをアルミケースで代用
  • 電流増幅段トランジスタの個数削減によるコンパクト化
  • ポップノイズ防止用リレーの廃止によるコンパクト化
     ~ 基板サイズ約1/2

3. その他 M-01 こだわりの項目

  • 選別ペアマッチ部品による、特性バラツキ補正回路全廃
  • 部品の最短距離配置による基板内配線長最小化
  • 無帰還アンプ化
     ~ 基板サイズ更に約2/3 ▶内部構成

 M-01は信号増幅のために必要な装備以外は全て捨て去り、信号劣化を最小限にする事を最上位概念として設計しています。

 

 結果として持ち運び可能なサイズになったためポータブルを語っていますが、中身は大型アンプそのものです。

 

 その証拠として、ほとんどの使用部品の耐圧は50V以上で、ヘッドホンアンプとしては完全にオーバースペックです。

 

 付加機能は要らないので、とにかく良い音質で音楽を聴きたい音質最優先のユーザーに共感いただける様に設計しました。



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