ここではDAPの周波数特性の測定方法について説明します。
※1 音源は96kHz24bit、48kHz16bitの2種類用意しています。ハイレゾ再生可否でお選びください。
※2 高音域周波数のAC電圧が測定出来、周波数の測定も出来る2表示タイプのDMMが必要です。
を2チャンネル分実行します。
DAPのボリュームは、普段自分が使う音量や1mWに統一する等予め決めておくとスッキリします。
今回使用したDMMは sanwa PC7000です。
PC7000のAC電圧測定周波数は仕様上45Hz~20kHzです。
一見すると綺麗に測定出来ている様に見えますが、グラフの45Hz~20kHz以外の部分は参考値となります。
DAPのイコライザーを調整した状態で周波数特性を測定してみました。
背景黒の図は、ウォークマンNW-A106 のイコライザーのエキサイティングという設定です。
という観点で確認した結果、
イコライザーの調整をする時、まず中音で音量を合わせ、メリハリや迫力を出すために低音と高音を +方向に調整をする事が多いと思います。
低音と高音が足りないのでイコライザー補正したつもりでも、DAPは補正した分出力を上げますので、爆音+イコライザー補正はかなり大音量になってい可能性があります。耳を傷めますのでお気をつけください。
アンプの周波数特性は、信号の周波数を固定し出力レベルを測定する方が多いと思います。
信号周波数固定でDAPの周波数特性を測定する場合、複数の音声ファイル or 周波数が段階的に変わる音声データを用意しなければならず測定が面倒なので、今回sweep音源を使用した測定方法を紹介しましたが、測定結果がデタラメだったら困るので sweep音源と周波数固定で特性差があるか検証しました。
結果、高音域で僅かに特性差が有りますが、精度良く測定出来ていると言えます(0.2dB程度なので実害なし)。
今回検証した sanwa PC7000に限ってしまいますが、sweep音源で測定して問題無いと言えます。
<sanwa PC7000の周波数特性>
PC7000の交流電圧の測定範囲は45Hz~20kHzです。対して今回紹介したsweep音源は測定範囲外の周波数も含まれています。実際どのような特性なのか測定してみました(負荷:無負荷)。信号はVP-7723Aの発信器を使用しました。
結果、50kHzを超える辺りから測定値が高目に表示されますが、それ以下の範囲の精度は、非常に良いと思います。
<DMMの検証方法>
周波数特性の測定に使えるか確認する方法は、
のどちらかで、計測器が揃わないと確かめようがありません。
※本来は計測器の仕様範囲内で測定するのが絶対条件になります(M-01のTEST RESULTは、計測器の仕様範囲内で測定してますのでご安心ください)。
とはいえオーディオ関係の計測器を揃えるのは結構ハードルが高い(予算と保管場所)ため、いくつか比較結果を紹介します。個体差は必ずありますので、そこは考慮してご覧ください。
PC + WaveGeneで再生し、VP-7723Aの電圧計で計測しました。VP-7723Aと発信器違いの比較になります。
結果、10Hz~20kHzまでフラットに出力します。20kHzまではDMMのチェックに使えると思います。
尚、Sound Blaster は windows10 標準?のドライバーではハイレゾ領域の周波数は出力しませんので、メーカーのドライバーをインストールする必要があります。
測定範囲が400Hz迄のSPEC.はDMMとしては普通ですが、これでは周波数特性の測定は出来ません。出力特性なら400Hzの信号で測定出来ます。
古いながらも専用機なので特性は良いです。アナログなので、視差で読み取り値が変わってしまうので大変です。目盛は有効桁2桁迄で、3桁目は雰囲気で読み取りグラフ化しました。